私的妊婦生活まとめブログ!

妊活~出産までの情報をまとめました

産褥期に娘さんのお世話をするお母様たちへ

産褥期に里帰り出産している娘さんのお世話をしたり、娘さん夫婦のご自宅へお世話しに行ったりするお母様方へのお願いです。

お世話していただくのは本当にありがたいです!まず、大前提はそれです。ほんと感謝感謝。

でも、母と揉めに揉めた私からちょっとお願いがあります。

もしよかったら目を通してください。

 

産褥期のお母様の役割

「娘」の世話をするという心構えを持つ

新生児のお孫さんかわいいですよね~。抱っこしたり、ずっと眺めてたりしたいですよね~。おむつ替え、着替え、沐浴…新生児の世話ってエンドレスですし、やりたい、やってあげたいのはわかりますが、もし娘さんが特に医者から安静を命じられているわけじゃないなら娘さんにやらせてください。

今後もずっと同居をするのなら、母乳を上げる以外の育児をおばあちゃんに当たる人がやっても問題は少ないかもしれませんが、同居をしないのなら娘さんが「母」として自分のお子さんのお世話をすべきです。新生児の貴重な期間、赤ちゃんに構いたいかもしれませんが、娘さん自身ができないとはっきり言ったこと・お母様に手伝ってほしいとお願いしたこと以外はしないでください。

母親1年生の娘さんをはたから見ていると、手つきがおぼつかなくてやってあげたくなるかもしれませんが、とりあえずは見守っていて上げてください。

 

お母様にやってほしいこと 

個人的に(自分の経験を踏まえて)考えると、母にはこうしてほしかったなぁ、こうしてくれてありがたかったなぁということを連ねてみます。

 

娘さんを寝させてあげる

新生児期間、赤ちゃんは頻繁に授乳が必要ですし、モロー反射でびっくりしてすぐ泣きます。泣いていない、赤ちゃんがすやすや寝ている時間は娘さんを寝かせて上げてください。

私の母は、日中ずっと私に話しかけてきて、私自身寝られませんでした。

ご実家に里帰りしている場合、お祝いを持ってきてくれた親戚やご近所の方に赤ちゃんをお披露目したい気持ちもわかりますが、なるべく話をもりあげず、赤ちゃんが泣き始めたらすぐに帰るように促してください。

人の前で授乳するのには抵抗があります。

里帰り期間が終わったら赤ちゃんを見せられないから…と、退院後の娘さんとお孫さんにみんなを会わせたい気持ちもわかりますが、新生児期間は夜中も連続して1時間ずつくらいしか寝られないので、日中できる限り寝ないと体力が回復しません。

お願いです。赤ちゃんが寝ているなら、娘さんも寝かせて上げてください。

 

赤ちゃんの育て方に口を出さない

完全母乳、ミルクとの混合、完全ミルク…いろんな育て方があります。娘さん自身の体の事情もあれば、赤ちゃん自身の体力や飲み方で、二人にとって最適な栄養素というものがあります。

入院中、助産師さんからミルクの足し方や授乳の仕方について娘さんは十分アドバイスを受けています。それは最新の医学的知見に基づくものですし、娘さんがお世話になる産院のポリシーでもあります。お母様のアドバイスは一昔前のものであったり、産院のポリシーと違うものであったりするので、どうか「違うんじゃないの?」と思っても、静かに見守っていてください。

お母様に色々言われてしまうと、赤ちゃん、産院、母親からの三方向からの板挟みにあってしまい、娘さんがつらくなります。産後の疲れているときにそのつらさを経験するのは本当にしんどいのです。言われた娘さんも口答えもすると思いますし、言葉を選んでいる余裕がないのでケンカになると思います。ケンカを防止するためにも、赤ちゃんのお世話方法は娘さんにお任せしてください。

 

授乳の邪魔をしない

母乳育児をしている場合、0~3か月までは赤ちゃんが欲しいままに頻繁に授乳することがとっても重要です。何度も赤ちゃんに乳首をくわえせることによって、母乳の分泌が促されます。

授乳は3時間おきまでにしなさいという制限はありません(赤ちゃんが眠り続けているならば、最低でも3時間に1度は飲ませないと赤ちゃんの栄養不良につながるし、母体の母乳の分泌量が減るよ、ということなので)。もっと頻繁に赤ちゃんが母乳を飲みたそうならば飲ませればいいのです。

人によっては泣く前に「赤ちゃんのおなかがすいたサイン」をくみ取って、泣いていない状態で授乳しますが、それを否定しないで下さい。赤ちゃんが泣く前に授乳をすることによって、「泣かなくてもちゃんともらえる」と赤ちゃんが分かってくれて、穏やかな赤ちゃんになる、という考え方もあります。

また、来客や男性の家族がその場にいると、授乳しづらいので、赤ちゃんの授乳が始まるのであればその人たちをいったん退室させるか、娘さんがその場を離れるのを離れるのをよしとしましょう。

 

栄養たっぷりの食事を作る

特に葉野菜やたんぱく質、鉄分が重要ですが、娘さんが食べたがっているならお餅だってなんだって出してあげてください。水銀、アルコール、カフェインなどは母乳にいってしまい、赤ちゃんの健康を損ねますが、餅を食べたから母乳が出すぎるとか、チーズを食べたから乳腺が詰まるとかはありません(娘さんが乳製品を食べるのに抵抗を示したら無理に食べさせる必要はありません)。

小松菜やホウレン草、モロヘイヤなどの葉野菜は毎日。それ以外の緑黄色野菜も多めに入れた食事を娘さんに作ってあげてください。ブロッコリーも体にいいです。

出産で血液を多少なりとも失っているので、鉄分も大事です。お肉も出してあげてください。

水銀については、マグロ、サメ、深海魚(キンメダイ、キンキダイ、アカウオ、ムツ、ウスメバル、ユメカサゴなど)クジラ、イルカに多く含まれるので、それらの魚は避けて、娘さんが好きなお魚を料理して上げてください。

 

手軽に食べられるものを作る

私の母は、汁に入った麺料理を頻繁に作っていました。ですが、授乳を優先すると出来上がってすぐ食べられることは稀で、ほとんど伸び切っていました。湯船に入れない、夜も満足に寝られない、テレビを見たり本を読んだりする余裕もない、という状態の中で食事は唯一の楽しみであり癒しでした。

なので、伸びないもの、冷えても温め直しておいしく食べられるものを作ってあげてください。

あと、母はステーキもしょっちゅう焼いてくれましたが、ナイフフォークで切るのが煩わしかったです。時間がもったいないと感じてしまいました。一口大に切ってほしいとお願いしましたが、ステーキは自分で切ったほうがおいしく感じるからと受け入れてもらえませんでした。つらっ。

食事はお箸で簡単に食べられるものがおすすめです。あと、完全母乳ですと頻繁にお腹がすくので、片手で手軽に食べられる肉巻きおにぎりやマグカップに入れた野菜たっぷりのスープなどをおやつとして出してくれるのもありがたいです。

 

掃除、洗濯など

娘さんは赤ちゃんの衛生状態がとても心配です。「多少汚れていたほうが免疫が…」というのは、もう少し赤ちゃんが大きくなって体力がついてからのこと。産褥期のうちは、なるべく赤ちゃんの居場所をきれいにして上げてください。そして、赤ちゃんに触る前は手洗いをお願いします。

洗濯も、赤ちゃんの着替えが多いので、回数は普段よりうーんと増えます。娘さんがいないときの倍くらい洗濯機を回すと思ってください。

また、ご自身やほかのご家族の服も、着たらすぐに洗って、なるべく清潔にしてください。

 

育児に娘の夫も参加させる

共働き世帯が増えた今、夫も自分の子供の育児に参加するのは当然になっています。今や男性の育児は「余裕のある時に手伝うこと」ではなく「夫婦二人で協力し合うもの」「夫婦二人で手分けして行うもの」になってきています。

もし、手伝いに行った娘さんの家で、娘さんの夫が育児に協力しているならば「男に○○させて…」などと言わず、見守りましょう。

また、娘さんの夫が家にいる際、お母様におむつ替えや沐浴をお願いするよりも、娘さんは自分の夫にやってもらいたがるかもしれませんが、それは「母親に頼みたくない」のではなく、「最初から夫にやってもらう癖をつけたい」という娘さんの戦略です。やらせてあげてください。

里帰り出産をしている場合、娘さんの夫が泊りに来たり、近所に住んでいる場合は仕事帰りに寄って長居をしたりすると思います。ちょっと面倒くさいと思いますが、娘さんの夫がきちんと父親として自覚を持ち、育児をきちんと分担して行う意識を芽生えさせるための手段・作戦だと思って受け入れて上げてください。

 

娘さんを時には甘えさせてあげる

新生児はかわいいですよね。ご家族も、来客も、赤ちゃんにメロメロになります。でも、新生児を抱えている娘さんも産褥期にある「褥婦」です。とても疲れています。妊娠中は今まであった大量の女性ホルモン(通常の20~200倍と言われる)もなくなり、今まであった多幸感も薄れ、イライラしやすい、不安になりやすい、落ち込みやすいなど精神的に不安定になっています。

それに加えて睡眠不足です。睡眠不足は本当につらいもので、アメリカ一屈強と言われる海軍の特殊部隊の拷問訓練の一つに「寝ない」というものがあるくらいです。

みんな「赤ちゃん赤ちゃん」と赤ちゃんばかりかわいがっていて、つらい自分のことは蔑ろ…と娘さんは孤独感を感じることもあるでしょう。育児についての不安を感じて泣いていることもあるかもしれません。

色々アドバイスをされても困ってしまうかもしれません(寝たほうがいいとか、休んでたほうがいいと言われても、赤ちゃんが泣けば世話をしないといけないし)。その場合、何も言わずに背中をなでて上げたり、昔好きだった料理を作ってあげたりしてください。

その都度その都度「ありがとう 」とは言う余裕が娘さんにはなくても、ちゃんと心の奥底で娘さんはお母様に感謝をしていると思います。

 

お母様へのメッセージパート2「今と昔はこんなに違う」もよろしければご覧ください。

10months.hatenablog.com